【絵本】『ぼくも殺すの?』央伸

基本情報

作者  央伸

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内容

カとクモとハチとナメクジとゴキブリが人間に対して怒る話。

感想

益虫や害虫といってもそれは人間視点の話であって、彼らにとっては人間は一方的な殺戮者だ!こういう視点自体が必要なことは否定しない。環境破壊の根源にある人間の思想とも通じる話であると思うからである。

しかし、個人的にはこの絵本は大嫌いである。「人間の血を吸うのはメスの蚊だけでオスは吸わないのに人間は殺そうとする、人間にはぼくたちはみんな同じに見えるの?」という趣旨のことを主人公はいうが、加害側の視点が全く抜けている。被害者側の視点からしかものを述べない主張は受け入れられない。これは言い方を変えるとこうなる。「お前らは俺らのメスが血を吸うことによって感染症になるかもしれないがそんなことはしらん。なぜ俺らを殺すんだ!お前らの血は俺らの子どものためだ!だから攻撃してくるなんておかしいじゃないか!」

意外と絵はいい。