『三国志』横山光輝 21巻 孔明の出廬

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基本情報

作者  横山光輝

出版  1980年

出版社 潮出版社

目次 

  • 養子劉封
  • 単福の素性
  • 偽手紙
  • 諸葛孔明
  • 母と子
  • 孔明を訪ねて
  • 雪千丈
  • 三顧の礼
  • お家騒動

あらすじ

曹仁の敗北の原因が単福、すなわち徐庶であることを知った曹操は偽手紙で徐庶を自らの下に呼び寄せる。徐庶は去る間際に諸葛孔明の存在を劉備に教える。劉備は三度孔明の廬をおとずれ、ついに孔明を迎えることになった。孔明27歳の年であった。このころ死期を悟った荊州太守劉表は劉備に国を譲ろうとするが劉備は断る。そんなおり、劉表の長男劉琦が劉備の下を訪ねる。

登場人物

曹仁・李典・関羽・劉備・張飛・趙雲・徐庶・劉泌・劉封・曹操・程昱・諸葛孔明・諸葛瑾・諸葛玄・諸葛均・周術・朱晧・石韜・孟建・水鏡・崔州平・石広元・孟公威・劉表・劉琦

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印象的な場面

「学問を役立てることを知らず学問のために学問をする無能な人たち」「論議のために論議する曲学阿世の仲間から(孔明は)逃げたのである」(p95)

「万民すべて生を楽しむような世の中をつくりたい そのような世をつくろうとしている偉人を助けたい 孔明はこの田舎でそういう人物の出現する日を待ち続けていた」(p98)

劉備「(崔州平のすべては宿命であり人間の力ではそれを変えることはできないという趣旨の理論を聞いて)彼の言うところは彼らの中の真理であって万民の真理ではない」「だがこの地上を占めるもんは億兆の民衆である」「一部の人間がもてあそぶ真理ならどんな理想でも唱えていられる」(p136)

張飛「この家に火をつけてやらア」(p173)

劉備「(世が乱れているのに)一人山にこもって一身の安泰をはかっていいものでしょうか」(p179)

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感想

三国志後半の主人公、孔明の登場。孔明が曹操に仕えようとしなかったことも、人材を集める点において他を圧倒する曹操が孔明を用いようとしなかったことも興味深い。理論や考え方というのは立ち位置によってなんとでもいえるだろうが、やはり大勢の人に共感してもらえるものでないと独りよがりにつながる。

 20歳近く年下の無名の人間を実績も社会的地位もある人間が三度も足を運ぶと誠実さというものは劉備の人間の大きさだろうし、孔明も感動したことだと思う。ちなみに中国のドラマでは本当に張飛は家に火をつけた。さすがである。

【三行でまとめてみた】横山光輝三国志21巻【888回】