【小説】『太公望』(下)宮城谷昌光

基本情報

作者  宮城谷昌光

出版  1998年

出版社 文藝春秋

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目次

  • 高貴な囚人
  • 西方の風
  • 機略
  • 西伯
  • 征伐
  • 周と召
  • 周召同盟
  • 決戦
  • 斉の邦
  • あとがき

内容

文王は死に、武王が商討伐の兵をあげる。商の受王は70万の大軍、周は800諸侯45万の大軍であった。

印象的な場面

受王には恐れるものが何もないということが、かれの最大の欠点であり、のちの不幸につながったとみることができよう。」(p157)

「時代の常識に慣れた人々が狂気をみるのは、古往今来、かならずあることであり、それは革命者の奕々たる宿命である。」(p258)

「国民が声を失い、ことばが死んだとき、国も死ぬということであろう。」(p389)

感想

全編通して、率直に言えば面白くない。もちろん学べることはたくさんある。が、面白くはない。盛り上がりに欠けるというのか、わかりにくいからなのか。たとえば文王が死んでから望は「これだけの人物がいようか」と述べた。しかし、それまでの記述で文王がそこまでの感を望に与えたものがわかりにくい。

あらゆることにたけた望は、妲己と継のときだけマイナスな感情を浮かび上がらせたのが印象的。

見逃しかもしれないが、上巻の雪のエピソードは回収されてない気がする。