『三国志』横山光輝 28巻 進攻玄徳軍

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基本情報

作者  横山光輝

出版  1982年

出版社 潮出版社

目次 

  • 四輪車
  • 裏の裏
  • 桂陽攻め
  • 兄嫁騒動
  • 張飛武陵をとる
  • 関羽五百騎
  • 黄忠の矢

あらすじ

荊州北部を占領した劉備軍は、荊州南部の四郡攻略に取り掛かる。猛将邢道栄や陳応・飽竜が立ちふさがるも、張飛・趙雲の活躍にて順調に攻略は進む。最後の一郡である長沙では関羽が曹操を見逃した汚名返上のためわずか500騎で城攻め。黄忠を一騎打ちで破り、魏延の裏切りもあって長沙を落とす。黄忠・魏延を味方とし、劉備軍は四郡を平定した。

登場人物

劉度・劉延・邢道栄・孔明・劉備・張飛・趙雲・趙範・飽竜・陳応・金旋・鞏志・関羽・周倉・韓玄・黄忠・魏延・楊齢

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印象的な場面

邢道栄「赤壁で曹操を破ったのは呉の周瑜の知恵とその兵力だ」(p18)

劉備「おお邢道栄を捕えたか 斬れっ」(p28)

趙雲「もし家来の私がおごりたかぶる人間のように見られてはこの地の民衆はわが君にも偏見を持ちせっかくのわが君の大業もここに挫折するかもしれませぬ」「民衆の心をさかなでするようなことはさけるべきでございましょう」(p99)

孔明「(降伏した魏延に対し)主君には忠義をつくせ ふた心は持つな おぬしが主をふたたびかえた時この孔明がお前の首をとる」(p202)

感想

ネットで人気の高い邢道栄だが、たしかに劉備がいきなりとらえてきた敵将を味方にしようともしないで斬れというのは見ない。孔明との打ち合わせした上での策との描写もない。しかし人物を見る目に優れた劉備であるから瞬間的になにかわかったのかもしれない。

これと対照的なのが魏延である。この魏延に対して初対面の孔明が反骨の相があるから処刑すべき云々のくだりについて孔明を批判する意見が多い気がする。しかし頭蓋骨の形云々は置いといて、孔明の公正無私な生き方から単純な好悪でいっているはずがないということ・物語上二度目の裏切りを行っていること・孔明死後撤退命令を無視して自らが指揮権を握ろうとしたことなどから考えると、この時の孔明のくぎ差しによって劉備生前はともかく劉備死後も蜀に忠義を尽くしたと考える。孔明は処分した李厳や廖立からも死を嘆かれるほど公平な人間であったということも単純な孔明批判魏延同情には同意できない。

【三行でまとめてみた】横山光輝三国志28巻【888回】