『三国志』横山光輝 33巻 蜀への隘路

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基本情報

作者  横山光輝

出版  1983年

出版社 潮出版社

目次 

  • 西蜀四十一州図
  • 法正と孟達
  • 進軍
  • 剣の舞
  • 掌中の珠
  • 曹軍南下
  • 日輪の夢
  • 三つの策

あらすじ

荊州に来た張松は、劉備らから手厚いもてなしを受ける。感動した張松は、蜀を攻めとるよう地図を渡し、劉備はついに孔明を留守に龐統を軍師として蜀攻略を決意する。張松の謀略を知らず劉璋は張魯に対抗するため劉備軍を蜀内に招き入れる。これを好機として呉は荊州に進攻しようとするも孫権の母が娘を理由に反対。孫権は策を用い、劉夫人となっていた妹を呉に呼び戻す。そんなおり曹操が南下し呉に攻め入ってきたが、孫権はこれを跳ね返す。劉備らは荊州への援軍を理由に劉璋から兵糧を借りようとするが、劉璋は臣下の勧めから申し訳程度に贈る。劉備はこれに怒り、ついに本格的な蜀攻めにとりかかる。

登場人物

張松・趙雲・関羽・劉備・孔明・龐統・法正・孟達・劉璋・黄権・張飛・王累・魏延・張任・劉封・孫権・張昭・周善・阿斗・甘寧・呂蒙・許褚・程昱・曹仁・曹洪・張粛・高沛・楊懐

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印象的な場面

張松「男たるものがそのような小さなことにこだわっていて大きなことをなしとげられるでしょうか」(p34)

龐統「今は乱世です火事場のようなものです」「火事場で日頃の礼儀を守っていては焼け死んでしまいます」(p59)

感想

力ある人間はたいてい傲慢になる。傲慢が許されるから。傲慢な人間は自らより力のないものを見下す。時には虫けらのように扱う。だが一寸の虫にも五分の魂がある。もし曹操が誠実に張松に接していれば、張松は地図を献じ、内応もするのだから漢中入手後の蜀を手に入れるのは簡単であっただろう。隴を得て蜀を望まんやとか言わんでよかったのに。劉備も初対面の龐統に見てくれから失礼な態度をとっているわけだから、より見てくれの悪い張松を単純にもてなすわけないのは当然なんだけれど、やっぱり丁寧に誠実に接してこられれば底意があったとしても人の心はなびくだろう。

横山光輝三国志33巻【三行でまとめてみた】【888回】