『三国志』横山光輝 40巻 漢中王劉備

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基本情報

作者  横山光輝

出版  1984年

出版社 潮出版社

目次 

  • 曹彰
  • 鶏肋
  • 魏軍敗走
  • 漢中王
  • 魏呉不可侵条約
  • 狼煙台
  • 南安の龐徳

あらすじ

勢いに乗る劉備軍に対し、曹操軍は息子の曹彰が援軍に来るなどして一時勢いを取り戻すが、孔明の策略に敗れついに漢中を放棄する。漢中を手に入れた劉備軍は一大強国となり、諸将の勧めから劉備は漢中王となる。この蜀の動きに魏は呉と同盟を結ぼうとするが、孫権はまず自らの嫡男との関羽の娘との縁談を行おうとする。しかし、関羽は孔明の指示を忘れ「犬ころ」と虎の子は結婚させられないと拒絶。これに孫権は激怒し呉は魏と共同歩調をとることになる。孔明は機先を制し、関羽に襄陽を攻めさせこれを―。引き続き呉への備えを十分にしつつ樊城攻略を目指すが、于禁龐徳らの援軍がやってくる。

登場人物

曹操・曹洪・夏侯惇・劉封・徐晃・趙雲・張飛・黄忠・曹彰・劉備・孔明・孟達・呉蘭・魏延・馬超・楊脩・曹丕・曹植・龐徳・司馬懿・孫権・満寵・張昭・諸葛瑾・関羽・関平・曹仁・夏侯存・廖化・関平・翟元・王甫・周倉・于禁・董衡・董超

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印象的な場面

孔明「もしわが君が人から変な目で見られるのを恐れいつまでも義を守っておられましては家来たちは望みを失いやがて離れていきましょう」(p94)

関羽「(五虎大将軍の任命で黄忠と同格となることを怒り諫められ)そうであった 桃園の義は爵位を求めて誓いあったものではない」「国のために立ち上がろうと誓いあったものじゃ」(p126)

感想

蜀最盛期。ここからは悲しくなる。

関羽は蜀随一の名将であることは誰もが認めていた。また関羽統治下の荊州も関羽になついていた。兵に対してもいたわっていた。だがしかし高慢であった。五虎代将軍の時も私情で文句を言い、呉との縁談の際も高慢から呉の嫡男を犬ころ呼ばわりする。国のためという大義があれば、また孔明からの東は呉と和すという戒めがあったことからすれば内心犬ころと思っていようが、最低でも主君である劉備に是非を問うべき。自らの感情が結果として敬愛する義兄や義弟を苦しめ、原点をも見失わせる結果になってしまう。どれだけ有能であっても実績があっても人格者であっても、感情を中心にしてしまえばどこに落とし穴があるかわからない。また関羽を諫められる人間が横にいなかったことも問題。龐統が生きていれば。

横山光輝三国志40巻【三行でまとめてみた】【888回】