『三国志』横山光輝 43巻 蜀の明暗

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基本情報

作者  横山光輝

出版  1985年

出版社 潮出版社

目次 

  • 裏切り
  • 敗戦
  • 劉封の死
  • 新帝
  • 蜀皇帝
  • 張飛の最期
  • 張苞と関興
  • 腕くらべ
  • 連戦連勝
  • 三虎逝く

あらすじ

関羽に援軍を送らなかったことで白眼視されるようになった孟達は魏に投降する。追補を命じられた劉封は徐晃に散々に敗れさらには上庸まで奪われてしまう。養父である劉備は将の束ねのため私情を捨てて劉封を斬る。その頃、魏では曹丕が禅譲の形をとって献帝に退位させ自らが皇帝となり、ここに漢朝400年の歴史は滅んだ。魏に対抗するため劉備も皇帝を名乗り、孔明・趙雲の反対を押して呉討伐に出陣する。だが、張飛が部下に裏切られ殺された。怒りに満ちた蜀軍は、関羽張飛の子である関興・張苞を先陣に呉に対して連戦連勝であった。

登場人物

馬超・彭羕(義)・孟達・劉備・孔明・劉封・徐晃・曹丕・夏侯尚・廖化・献帝・華歆・王朗・曹洪・曹休・祖弼・司馬懿・趙雲・張飛・范彊・張達・関興・張苞・朱然・崔禹・孫桓・張昭・黄忠・潘璋

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印象的な場面

孔明「昔は天下のためと燃えるような情熱をもってございました それが近ごろ劉皇叔ともあろうお方が老いて一身の無事のみがただ願うところとなったのかと考えまするうちついつい病の床に伏しましてございまする」(p117)

趙雲「陛下 骨肉の恨みを晴らすも不忠の臣をこらしめるもそれは私情でございます 蜀皇帝は天下のために動かなくてはなりませぬ」(p123)

感想

張飛も関羽と並びその武勇は誰にも負けなかった。さらには劉備への一筋の忠誠、厳顔を降し張郃を破る将軍の器。だがしかし身分が低い者への理不尽なる厳しさが命を絶たせ、仇を討つ機会さえもてなかった。もったいない。

趙雲も長い期間、関羽たちとは一緒に戦ってきた中である。さらに劉備に反感を持たれる意見をしっかりといいきれるあたりさすがとしかいいようがない。法正・あるいは龐統がいれば。

曹丕は献帝から皇帝の位を奪うのに念には念を入れた。簒奪ではなく禅譲だと。こういう大義名分は実質は劉備が言うように奪った以外の何物でもなく、ただ権力者が正当性を主張したいがためのきれいごとにすぎない。しかし、なぜかこの大義名分を後世の人間が持ち出して正当性を云々するのは変な感じがする。まあ、そもそも皇帝による統治そのものがって話にもなるだろうけど。

黄忠75歳にて暴走。

横山光輝三国志43巻【三行でまとめてみた】【888回】