『三国志』横山光輝 44巻 蜀呉の死闘

https://amzn.to/3hTBNbR

基本情報

作者  横山光輝

出版  1985年

出版社 潮出版社

目次 

  • 快進撃
  • 仇の片割れ
  • 霊に捧ぐ
  • 若き総司令
  • 持久戦
  • 火攻め
  • 石平八陣

あらすじ

蜀軍の快進撃は続き、呉の名将甘寧も戦いの中で死す。関興は関羽の仇である潘璋を討ち取り、また再び寝返ってきた傅士仁・糜芳も斬る。呉は蜀の勢いに恐れをなし、張飛を殺した范彊張達を差し出し、さらには荊州と孫夫人を返し和睦をしようと伝えるが劉備はこれを拒否。危機が迫った孫権は思い切って陸遜を大都督に登用した。臆病者と味方からも侮られた陸遜であったが、火計を用い蜀軍を壊滅させる。魏の曹丕は同盟を破棄し呉が蜀になだれ込んだすきに呉を滅ぼそうと大軍を動かすが、陸遜はこれに気付き撤退。呉は蜀に続き魏との戦いを行うことになった。

登場人物

劉備・関興・張苞・韓当・周泰・甘寧・潘璋・傅士仁・糜芳・孫権・范彊・張達・馬良・陸遜・張昭・闞沢・曹丕・曹仁・曹休・曹真・孔明・朱然・賈詡・丁奉

スポンサーリンク

印象的な場面

劉備「ひとたび窮すれば関羽を裏切り再び窮すれば呉を裏切って首を持ってくる その心その行為犬畜生にも劣ろうぞ!」(p67)

馬良「以前の陛下に比べこの頃の陛下は少し強気すぎる・・・戦は勝ちすぎてはならぬ勝ちすぎると恨みが残る ほどほどに勝って従わせるのが最上なのだが」(p81)

感想

勝つと慢心が生まれる。勝ちが次の戦いの敗因となることもある。「勝って兜の緒を締めよ」とか武田信玄の「戦というのは五分の勝ちが上…十分の勝ちは驕りを生じるから」というのもそういう人間の心があるからだろう。それにしても呉は周瑜・魯粛・呂蒙・陸遜と司令官の才能が途切れない。魏はいわずもがなだけど。遠くにいる曹丕・孔明にさえ明らかに愚かな布陣とわかる蜀の布陣を馬良以下の蜀の武将が気づけなかったのが悲しい。法正がいればと孔明が嘆くのも無理はない。

ともあれ、怒りに任せて劉備は蜀の大量の武将と兵を失った。ただでさえ三国の中で弱小である蜀の未来は暗い。

横山光輝三国志44巻【三行でまとめてみた】【888回】