『三国志』横山光輝 54巻 陳倉城攻略

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基本情報

作者  横山光輝

出版  1987年

出版社 潮出版社

目次 

  • 岩と火
  • 蜀の欠陥
  • 裏の裏
  • 火の海
  • 兵法の極意
  • 王双を討つ
  • 孫権即位
  • 陳倉落城
  • 総兵の印

あらすじ

姜維の偽降の計で曹真軍は大敗し、更に孫礼の作戦で兵糧を使った計略を用いたがこれも失敗。しかし、蜀は兵糧不足のため撤退するが魏延が王双を斬ることに成功。曹真は心労で倒れてしまう。この頃、呉では着実に国力を増してきた孫権が帝位につく。孔明はこれを認める代わりに魏への出兵をうながす。陸遜が大軍を集結させ孔明も第三次北伐を開始し、病気の郝昭が守る陳倉を落とす。魏は騒然となるが呉の動きはみせかけであることを見抜いた司馬懿が大都督となり孔明と祁山で対陣する。

登場人物

孔明・費耀・馬岱・姜維・曹叡・司馬懿・韓曁・曹真・郭淮・王双・孫礼・関興・張苞・馬忠・張嶷・呉懿・呉班・張虎・楽綝・楊儀・張郃・劉禅・陳震・陸遜・孫権・郝昭・魏延・王平

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印象的な場面

司馬懿「呉の態勢は見せかけ 蜀の襲来は事実にございます」「故にまず事実にむかって全力を注ぎその後呉を始末すべきと考えまする」(p193)

感想

孫権が帝位についたことに蜀の臣の大半は怒りこれを認めるべきではないと主張するのに対し、孔明は現実論から否定すれば呉は魏と結ぶから認めるしかないという。漢室復興という理想に生きながらも現実主義者でもあるバランス。

これは仕方ないのだろうけど、呉が漁夫の利を考えすぎてみせかけで終わらなければ結局は蜀にも呉にも利益になったと考える。魏は三国の中でも圧倒的に強く、国力は増す一方だし、後の歴史のことを考えても孔明・陸遜というあたりが共に軍を進発できれば。諸葛恪なら喜んで出陣してそうだけど。物語的にどうしても呉は、天下統一を狙う魏、それを阻もうと戦う蜀という構図の中で、ぱっとしない。

横山光輝三国志54巻【三行でまとめてみた】【888回】