『三国志』横山光輝 56巻 孔明の帰国

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基本情報

作者  横山光輝

出版  1988年

出版社 潮出版社

目次 

  • 偽秦良軍
  • 曹真憤死
  • 八陣図
  • 逆恨み
  • 勝利を捨てる
  • 噂を裁く
  • 北斗七星旗
  • 麦野の戦い

あらすじ

魏延たちは司馬懿にやられたものの、孔明は別の軍に曹真を撃破し曹真を負傷させる。孔明は蜀の人材不足と法の厳正さで悩み陳式を斬り、魏延を忠告にとどめる。また孔明は負傷した曹真に挑発的な手紙を送り曹真を怒らせ殺害する。このことに怒った魏帝曹叡は司馬懿に孔明との決戦を指示。司馬懿は混元一気の陣、孔明は八卦の陣をしき、司馬懿が攻めかかるも孔明は伏兵を用いこれを完膚なきまでに粉砕。魏軍は7割近くの兵を失い、敗北必至であった。その頃、怠慢により兵糧輸送の期限を守らなかった荀安が孔明に恨みをいだき魏に投降。司馬懿は荀安に蜀国内で孔明謀反のうわさを流させ撤退させることに成功する。撤退した孔明は国内を引き締め、再び北伐に。

登場人物

曹真・馬岱・司馬懿・魏延・陳式・曹叡・曹真・姜維・関興・戴陵・張虎・楽綝・荀安・楊儀・王平・呉班・劉禅・張郃・張翼・馬忠・郭淮

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印象的な場面

孔明「姜維 よくおぼえておくがよい よく物を織っている人間を計るにはその人間の知識の裏をゆくのも策となる」(p123)

官僚「(孔明を引き揚げさせるよう)陛下に申し上げたはすべて国を思うため」

孔明「国を思う・・どう思った」

官僚「国民は戦つづきで疲れはててございます 戦いが終われば暮らしも楽になり国民すべてが以前のような栄耀がみられます」

孔明「なんたる小児病的な発想だ」

官僚「それは少し言葉が過ぎませぬか」

孔明「ならば聞こう 我らが戦いから手を引けば魏は攻めてこぬか 呉が戦を持ちこんでこぬか」「好むと好まざるとにかかわらず敵は国内に入ってくる すると戦場はこの蜀国内となる 国内まで攻め込まれて国が守れると思うか」「家は戦火に焼かれ略奪凌辱の憂き目にあい家も国家も蹂躙され民は奴隷に落とされる その惨禍は祁山に出て戦う百倍もひどいものとなろう」「そち達はそれでも目先の楽を選ぶと申すか」(p128~130)

感想

第三次の北伐も敵を追い込んだものの、劉禅が愚かなため撤退することになった。司馬懿の謀反の噂の際も思ったが、孔明が謀反を企んでいるとして帰国を命令しているが、謀反する想定ならよほど警戒しないとまずいのではなかろうか。描写がないだけかもしれないが、孔明が謀反する気なら漢中帰還を装って漢中を奪うだろう。というより郡県握っているんだから本気になればすぐ成都まで奪われるのに、謀反の疑いで引き揚げよ!っていうことがよくわからない。

ここまで三国志読んできてわりと死罪許して棒たたきの刑にすることがあるが、大体感謝されるより恨まれることが多い。

孔明の北伐については色々な意見がある。

横山光輝三国志56巻【三行でまとめてみた】【888回】