『三国志』横山光輝 59巻 秋風五丈原

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基本情報

作者  横山光輝

出版  1988年

出版社 潮出版社

目次 

  • 五十杖の刑
  • 女服と飾り
  • 星に祈る
  • 秋風五丈原
  • 角の夢
  • 死せる孔明、生ける仲達を走らす
  • 桟道を焼く
  • 魏延謀反
  • 魏延の最期
  • 孔明の遺言

あらすじ

孔明に司馬懿もろとも焼き殺されそうになった魏延はしきりに怒声を放っていた。謀反を起こさせるわけにはいかず孔明はすべての責任を馬岱とし50杖の刑を行い、階級もすべてはく奪した。だが馬岱は孔明の心辛さを知り、魏延の家来となって謀反を防ぐよう忠誠を誓う。司馬懿は孔明のどんな挑発にも乗せられず、時を追うごとに孔明の病は進んでいった。そしてついに秋風の吹く五丈原で孔明は没す。司馬懿は天文から孔明の死去を知り追撃するが、木像を見て逃走する。孔明亡き後、魏延が楊儀と仲違いをし、謀反を起こすが馬岱によって斬られる。蜀は孔明の遺言通り、蒋琬・費禕を中心に進んでいくことになった。

登場人物

孔明・楊儀・魏延・馬岱・樊建・司馬懿・郭淮・曹叡・辛毗・費禕・姜維・夏侯覇・李福・趙直・司馬師・夏侯威・董允・王平・蒋琬

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印象的な場面

孔明「先帝の重恩を思い蜀中にある陛下の御行末を考えると眠りについても眠れぬのだ」(p42)

孔明「だが人生とは短いものよのう」「あの蒼空極はいずこであろうのう」(p96)

魏延「わしを殺せるものがあるか」

馬岱「ここにいるぞ」(p209)

感想

ついに孔明が死に物語は実質的に終わってしまった。吉川英治は孔明の死をもって三国志の終わりとするのが日本人の美意識という趣旨のことを言っていた記憶があるが、ここからは確かにもう味気ない。私心なき人間の壮烈な生き様。裴松之がいうように孔明が魏に仕えていたら他の群臣たちも叶わなかっただろうと思う。漢の三傑の役割をすべて一人の孔明にやれというのはさすがに厳しいのではないだろうか。敵の司馬懿が孔明を天下の奇才とほめるほどである。ああ悲しい。

それにしても馬岱や王平はかっこいい。

横山光輝三国志59巻【三行でまとめてみた】【888回】