【動画】星落秋風五丈原

荒城の月で有名な土井晩翠が作詞した孔明の歌。引用は拓殖大学学友会より

星落秋風五丈原

一、祁山ぎざん悲愁の風更けて 陣雲暗し五丈原
   令露れいろの文は繁くして 草枯れ馬は肥ゆれども
   しょく軍の旗光無く 鼓角こかくの音も今しづか
     丞相じょうしょう病あつかりき 丞相病あつかりき

二、清渭せいいの流れ水やせて むせぶ非情の秋の声
   夜や関山の風泣いて 暗に迷ふかかりがねは
   令風霜の威もすごく 守る諸堂の垣の外
     丞相病あつかりき 丞相病あつかりき

三、帳中眠かすかにて 短檠たんけい光薄ければ
   こゝにも見ゆる秋の色 銀甲堅くよろへども
   見よや侍衛の面かげに 無限の愁溢るゝを
     丞相病あつかりき 丞相病あつかりき

四、風塵遠し三尺の 剣は光曇らねど
   秋に傷めば松柏の 色もおのづとうつろふを
   漢騎十万今更に 見るや故郷の夢いかに
     丞相病あつかりき 丞相病あつかりき

五、夢寝に忘れぬ君王の いまはの御こと畏みて
   心を焦し身をつくす 暴露のつとめ幾とせか
   今落葉の雨の音 大樹ひとたび倒れなば
     漢室の運はたいかに 丞相病あつかりき

六、四海の波瀾収まりて 民は苦み天は泣き
   いつかは見なん太平の 心のどけき春の夢
   群雄立ちてことごとく 中原鹿を争ふも
     たれか王者の師を学ぶ 丞相病あつかりき

七、末は黄河の水濁る 三代の源遠くして
   伊周の跡は今いづこ 道は衰へ文たお
   管仲去りて九百年 楽毅らっき滅びて四百年
     誰か王者の治を思ふ 丞相病あつかりき

動画はyoutubeにあったもの。

星落秋風五丈原(长诗节选的歌)(土井晩翠+ZMW)