『集団ストーカー体験しました 電磁波被害もあるよ!』メロディー

基本情報

作者  メロディー

出版  2017年

出版社 パブフル

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ざっくり内容

派遣社員だった作者が、某宗教団体から集団ストーカーに遭い、電磁波による攻撃も受けて、色々な被害を受けたが、命ある限り戦いたいという中身。

感想

こういう本は初めて読んだ。キンドルアンリミテッドの対象だったから。実に気持ちが悪い文章だった。久しぶりの感覚。最初に断っておくが、私自身、公明党も創価学会のことも一般人程度の知識しかないし、特別擁護するつもりはないが、この作者の内容は創価学会を攻撃するにしてもお粗末すぎて、話にならない。

最初に結論を箇条書きにすると

・集団ストーカーや電磁波による攻撃があるかは知らないが、仮にあるとして、なぜこの作者にそんな労力を割く必要があるのかがまったくわからない。創価学会・公明党を攻撃している有名人や政党や団体は数多くいるわけで、この人に労力を割いて攻撃するメリットがまったくわからない。

・時系列的におかしい

・アマガエルがいたり、アパートの敷地を掃除した音さえストーカー行為だと言い張る。

・作者の行動がばらばらすぎる。すぐ警察に通報したり怒鳴ったりする人間が別の場面では黙って何も言わないなど。

・作者の被害妄想にすぎず、小さな自分を巨悪と命がけで戦っている正義の人、と思い込みたいだけだろうと思う。

作者には「幽霊の正体見たり枯れ尾花」この言葉を知ってほしい

まず、名誉棄損を避けたいからなのか知らないがこの本では「某宗教団体」としか書かない。しかしどう考えても創価学会のことを指しているのは読めばだれでもわかる。もちろん、一般には報道されない犯罪や嫌がらせ行為というのは、どの世界にもあることだし、警察が絶対正義であるとは思っていない。そのうえで以下の感想。

作者は集団ストーカーの被害にあうきっかけになったことを書いているが、これがまずよくわからない。東京都中野区に住んでいたころ隣家は座談会が行われていたから創価学会の会員宅であったと「知り合いの集スト被害者さんに」聞いてわかったらしい。そして同じアパートの一番奥の部屋で人が殴られている音がした(争っているならわかるが、殴られている音というのはよくわからない)ので通報したら逆恨みをされたという話。この逆恨みの話と隣家は別の話だし、なぜこういう書き方をしたのかわからない。またこの人は引っ越してきた2007年の段階で集団ストーカー被害者と知り合いだったのか?

で、一番わからなくなるのが、話はここから一気に数年とんで、大雪の日に警察を名乗る人間が個人情報を取得しに来たと書いてある。作者はここから集団ストーカーが始まったという書き方だが、なぜきっかけから数年たってストーカー行為を開始するのだろうか。その始まりもアマガエルがいたこと。アマガエルがいたら男は恐怖におびえるのだろうか。仮に攻撃するならそんな稚拙なことをわざわざするだろうか。この作者はほうきで道端を掃除している音でいらつく人間であるからあとは推して知るべしである。

その後の作者があった被害というのが、適当にあげてみると①スポーツクラブで体臭がしないのに体臭があると注意される②日本語がしゃべれない人(反日の人と言いたいのだろう)から体当たりされて1mふっとぶ③服を脱いでいるときにスマホで撮影される④全く知らない人からにらまれる⑤すれちがいざまにバーカといわれる⑥タオルで殴りかかってこられる⑦すれちがいざまに片足で床を踏みつけられる→仏敵扱い。
ここからも日常起こりうることを全部集団ストーカーのせいだといいはる。面倒だからもう列挙はしないが、この人の論法だと、部屋の中で小指をうっても創価学会のせいだし、道端でつまずいても創価学会のせい、路上で人と目が合うと創価学会のせいになる。最初はうるさいだけで警察に通報してたのに、殴られても通報はしない。

さらにすごいのは、作者は一派遣社員にすぎないのだが、一般人ではわかりえないことをわかってしまう才能を持っている。たとえば、ある警察官を何の根拠もなしに創価学会員だと知ったり、なぜ創価学会が集団ストーカーをしていると思ったかと聞かれたら「ネットに書かれていたから」と平然と答える。そして派遣で仕事をしているとき、一度だけロッカーに携帯電話を置いたまま外出してしまった際に、携帯電話に改造をされる、などである。

そして、作者はついに創価学会員に「電磁波による攻撃」を受けることになる。作者いわく「電磁波だけは精神力では打ち勝てない。しかも電波を飛ばしまくってる当人たちは完全に洗脳されていて、敵とみなせば人を傷つけることを何とも思っていない恐るべしカルト集団だ」(第15章)と。

人を傷つけることを何とも思っていないカルト集団だったら、作者はもう死んでいるはずではなかろうか。ただ隣人に注意しただけで集団ストーカーに遭うのなら、こんな本を書いてしまった以上、作者の論法なら殺害されてもおかしくないと普通につっこみたくなる。

ていうか、写真なり動画にとって警察に持っていけばいい。「警察も支配されているんだ!」というなら、ネットにアップしたらいい。そしたら、こんな論理も記述も細部があいまいなくだらない本を出さずにすむ。「田んぼもなにもないのに、あまがえるがいました!これは集団ストーカーによるものです!私は命がけで戦います!」と。

動画や写真を撮れば問題解決。とれないならただの妄想と言われても仕方ない。