『三国志』横山光輝 15巻 玄徳の秘計

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基本情報

作者  横山光輝

出版  1978年

出版社 潮出版社

目次 

  • 臣道
  • 血判状
  • 英雄論
  • 放たれた虎
  • 袁術の最期

あらすじ

呂布を倒し、曹操と劉備は都へ凱旋する。献帝と初めてあった劉備は同じ一族であることから寵愛を受ける。曹操は皇帝に忠義を誓う者を選別するため狩猟を行い献帝をないがしろにする振る舞いを行う。献帝は曹操を取り除くことを決意し董承に密勅を下す。董承は同志を集うなかで劉備を引き入れる。劉備は曹操打倒のために曹操の下を離れようと袁術討伐を名乗り出る。皇帝を名乗っていた袁術であったが劉備の前に敗れ、最後は水の一杯さえ恵んでもらえず死を迎える。河北では袁紹が公孫瓚を滅ぼし強大な勢力となっていた。

登場人物

曹操・劉備・献帝・関羽・伏完・伏皇后・董承・王子服・呉子蘭・种輯・呉碩・馬騰・張飛・満寵・公孫瓚・郭嘉・車冑・袁術・紀霊将軍・袁胤

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印象的な場面

董承「やらねばならぬ」「じゅうぶん長生きもした もう惜しい命でもない」(p55)

馬騰「なんだ苔石」(p76)

曹操「竜とは人間のことだ 英雄のことだ」「竜というものは天に昇る機がいまだ熟さんときは頭をうめ爪をかくし深淵にひっそりと身をひそめさざ波さえたてぬ」「だがひとたび機が熟したとみるや風を起こし雲をよび一気に天にかけあがるという」(p104~6)

曹操「英雄とは大志をいだきどんなときにでもそなえられる計をもち行ってはひるまず時代におくれず天地の理を知り万民の指揮にいどむものでなければならん」(p112)

感想

皇帝にしてみれば、董卓も曹操も同じなのだろう。しかし民衆からすれば到底同じとはいえない。また曹操は才能を重視し人材を積極的に登用し用いていたことからすれば能力ある人間にとっても曹操は他の為政者とは異なる。臣道、人としてあるべき生き方をしないことが世の乱れの根本でそれは是正すべきであるというのが別の視点か。

公孫瓚は堅城にこもっていたが、部下500名を見殺しにしたことから士気が下がり、落城し命を落とした。後に曹仁が同じような状況に陥ったとき、周りの反対を振り切り出陣し部下を救った。人間の心がつかめなければどんなに外形が立派でもだめになるのだろう。

【三行でまとめてみた】横山光輝三国志15巻【888回】