【絵本】『じてんしゃくんとドンくさちゃん』雪わいこ

基本情報

作者 雪わいこ

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内容

ドンくさな主人公が自転車に乗ろうとして全治二週間もの骨折をするが、トラウマになることなく自転車に乗るお話。

感想

マンガと書いてあるけど、絵本に分類した。
絵は可愛い。自転車くんもいい味。でも一番好きなのは「じてんしゃくんの優しさ」1コマ目にでてくるおそらく鳥であろう黄色い生き物。以下感じたこと。

・母親が全くでてこないし、主人公も父の事しか思い浮かべないが特に理由がみあたらない。作者自身の投影か?
・「いい子でいるから」の話で、自転車くんは置いていかれたと勘違いして号泣しているが、人の言葉を理解し、一人でいる時もよくしゃべる主人公だから当然「きょうは調整の為に自転車屋さんにいくぞ~」くらい言っているだろう。この日だけ主人公は機嫌が悪かったのか?でも取りに来た時を見るといつも通りである。
・「君のペースでいいんだよ」は作者の言う「優しい世界」の最たるものだと思う。その是非については色々な考え方があると思うが、いまいち表現できていないと思う。まず主人公は「自転車乗ってなくて申し訳ない気持ち」とあるが誰に?自転車くんに対してなら乗ると自転車くんが喜ぶと認識しているのか?となる。
さらに次の会話では「みんな沢山乗ってて頑張ってるなって」という発想がどこからきたのかがさっぱりわからない。この主人公がサイクリング部所属ならわかるが、趣味と明言されているし。
おまけに、立派なことを言う自転車くんだが、彼が一番他人と比べていて結構卑屈である(笑)。「誰も僕に見向きもしない」「僕なんて誰も盗まない」「僕よりカッコよくて素敵な自転車が沢山ある」など。